2016年1月15日金曜日

当たるも八卦、当たらぬも八卦


人生で2度目の「大吉」です。初めて引いたのが5年前の正月、「こりゃあ今年は、いい事があるな!」と喜んでいた2ヶ月後の3月11日あの災難がやって来てしまいました。その後は一度も「おみくじ」を引かなかったのですが・・・。つい・・・。

以下は、小説家・戌井昭人氏のエピソードです。(週刊朝日  2015年2月6日号 より)
こんな記事を読んでますます怖くなっていたのですが・・・つい・・・。


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十年くらい前の正月、浅草で友達と酒を飲み、帰りにおみくじを引きました。わたしは「吉」だったのですが、友達は「凶」でした。この友達、「凶なんてイヤだ。もう一回やる」と、ふたたびおみくじを引きました。また「凶」でした。「どうなってんだよ」と、もう一度引きます。「凶」、もう一回、「凶」。

 四回続けて「凶」でした。しまいには、「ふざけんなよ」と、浅草寺の柱を蹴ったのです。

 わたしは「ダメだよそんなことしちゃ。馬鹿野郎、罰当たるぞ」と言いました。「罰なんて関係ねえよ。四回も凶を出しやがって」と言う友達は、お寺の階段を下りようとしたとき、段を踏み外し、そのまま真下に落下していきました。そして石畳に頭を打つ鈍い音が響きました。

 境内で仰向けに倒れた彼の頭からは、大量の血が流れていました。これはまずいと思い、すぐに救急車を呼びました。

 救急車がやってきて、わたしはタクシーで追いかけました。

 一時間後、頭に包帯ぐるぐる巻きの友達が出てきました。十何針縫ったそうです。

 お医者さんに、「どうして、こんなことになったのですか?」と訊かれたので「浅草寺の階段から落ちたのです」と答えたそうです。「酔っ払ってたんですね」「酔っ払っていたというか、おみくじで立て続けに凶が四回出たんです」「ああ、そうですか」、お医者さんは、カルテに「凶、四回」と書いていたそうです。

 もう一度、浅草寺に戻り、友達に柱を蹴ったお詫びをさせました。そして「もう一度、おみくじ引いてみたら」と言うと、「ああ、やってみよう」とおみくじを引いた友達でしたが「凶」でした。

 翌朝、友達の頭は、火星人みたいに膨れ上がっていました。

 それ以来、わたしは、「凶」が出るとイヤなので、神社やお寺で、おみくじを引かないようにしています。


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PS.FB友達のMさんは7年連続「凶」引いたそうです、ある意味「大吉」引くより難しいじゃないかな?
また地震が起きたりしなけばいいのですが・・・。








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